中村六三郎は長崎市西濱町出身。高島流の砲術を学び海軍伝習所に入った後、長州藩において砲術指導や長崎奉行下の遊撃隊の指導を行うなど活躍します。明治維新後は文部省に仕え、広島師範学校や、自ら設立に力を注いだ三菱商船学校、函館商船学校などの校長として船員を育成。さらに海事の重要性を説いて、その発展に尽力しました。高さ5メートルもの石碑が長崎公園にあり、碑文は日本の郵便の祖である前島密によるものです。