纜(ともづないし)とは、船をつなぎ止める網のことで、纜石はその網をくくるための石を意味します。樺島町の植え込みの中にある纜石は、以前この場所で土木工事が行われた際に出土したものです。船着き場として栄えていた大波止の桟橋に近いこともあり、この纜石はかつて南蛮船や紅毛船、唐船に船積みされて品物を陸揚げするために使った小舟(艀)をつないだ石だといわれています。