西部の海岸線はほとんどが断崖なのだが、中でもひときわ不思議な形をしているのが、塩俵の断崖である。この奇岩は柱状節理といい、溶岩台地の上に玄武岩が重なり、垂直方向に亀裂が入って五〜七角形の断面を作ることにより、あたかも柱がいくつも立っているような形になるのである。南北に500m、高さ約20mの規模があり、その見事な景観は、長崎県新観光百選にも選ばれている。