1801年(享和元年)に笠戸屋徳左衛門の寄進によって建立されたもので、その石材は”徳山御影”と呼ばれる花崗岩と推定されています。笠戸屋徳左衛門は、防州櫛ケ浜(現在の山口県周南市)の人。1799年(寛政11年)長崎港に沈没したオランダ船を引き上げた村井喜右衛門をはじめ、多くの防州出身者が香焼とその周辺に移り住み、盛んに漁業を行っていました。この鳥居は香焼と防州(徳山)とのかつての交流の様子を物語っています。